資格試験を突破する秘訣は、試験に出る所だけを勉強する。テキストや問題集を、そのまま全て学習する必要はありません。要点だけを的確に覚えて、テストに臨む事が求められます。 現在私は高校の社会科の教師として働いています。自身のスキルアップの為に、世界遺産学検定に挑戦する事を決めました。仕事がら、学習内容の要点を抜き出して、まとめる事を得意としております。自身が合格の為にまとめた資料をアップしていこうと考えています。
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世界遺産検定公式過去問題集2・1級(2014年度版) [ 世界遺産アカデミー ] |
知床(2005年登録自然遺産)‐世界遺産学検定受験者必見
海と陸が育む複合生態系
│ 世界遺産学検定対策
場所
北海道北東端にある知床(しれとこ)
長さ約70km、基部の横幅約25kmの細長い半島である。
価値
・世界でも珍しい海と陸が一体となって育む複合生態系
・絶滅危惧種のシマフクロウやオジロワシが生息、天然記念物のオオワシ、ヒグマの生息密度が世界で最も高い。この様な生物多様性の豊かさが特徴。
・北緯約44度に位置する知床は、地球上の最も低い経度で海水が氷結する季節海氷域にあたる。
・海と陸が連続する独特な食物連鎖
知床の食物連鎖
栄養分を含む海氷が溶け、大量の植物プランクトンが発生する。
植物プランクトンを動物プランクトンが餌にし、動物プランクトンを甲殻類や貝類、魚類が食べる。
魚類をトドやアザラシなどの海生哺乳類が食べる。
海から始まる食物連鎖は、海だけにとどまらず、海で育ったサケやマスは産卵のために川をのぼる。
川に帰ってきたサケやマスをヒグマやキタキツネなどの陸生哺乳類が捕食する。
海と陸が連続する知床の特異な生態系が生まれる。
重要語句
エコツーリズム→観光と自然保護の両立に力を入れる。
しれとこ100㎡運動→自然を守るために市民の寄付で土地を買い取る運動を展開した。
ナショナル・トラスト→環境保護運動の先駆けとなったイギリスの自然を守るための活動。
季節海氷域(きせつかいひょういき)→海氷が発生する海域のうち、特定の期間のみ凍る海域を季節海氷域という。また、1年中海氷に覆われる地域を多年海氷域という。知床はこの季節海氷域にあたる。
世界遺産検定公式過去問題集2・1級(2014年度版) [ 世界遺産アカデミー ] |
石見銀山遺跡とその文化的景観(文化遺産・2007年登録)‐テスト対策用にまとめました
中世に世界の銀の3分の1を産出した産業遺産
│ 世界遺産学検定対策
場所
・国→日本
・地域→島根県
対象場所
銀山柵内(ぎんざんさくのうち)、龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)、熊谷家住宅(くまがいけじゅうたく)、代官所跡価値(たいかんしょあと)、羅漢寺五百羅漢(らかんじごひゃくらかん)、温泉津沖泊道(ゆのつおきどまりどう)、鞆ヶ浦(ともがうら)、温泉津(ゆのつ)
価値
石見銀山遺跡とその文化的景観は、16~17世紀初頭にかけて発展した銀山と、周辺の景観を含めた文化遺産。
伝統的な鉱山開発の技術を示す遺跡が現在でも残されている。
17世紀の最盛期には全世界の3分の1に相当する銀を産出し、世界史に与えた影響が大きい文化遺産だと言える。
重要語句
・間歩→小規模な手掘りの坑道や鉱山
・灰吹法→銀を含む鉱石から不純物を取り除いて銀を効率よく取り出す技術
世界遺産検定公式過去問題集3・4級(2016年度版) [ 世界遺産アカデミー ] |
世界遺産検定公式過去問題集3・4級(2016年度版) [ 世界遺産アカデミー ] |
広島平和記念碑(原爆ドーム)アメリカの戦争犯罪を今に伝える負の遺産・1996年文化遺産
原爆の悲劇を語り継ぐ平和のシンボル
アメリカによる人類史最高の戦争犯罪→原子爆弾の投下
場所
国→日本
地域→広島
対象建造物→原爆ドーム
設計者
ヤン・レツル→1880~1925年のチェコの建築家。モダンな建物は当時の広島市民に親しまれた。
価値
原爆の悲劇を語り継ぐ平和のシンボル
原子爆弾投下後の悲劇を現在に伝える
負の遺産
原子爆弾の威力を伝える
原爆ドームは「原子力をもって争う世界戦争は人類の滅亡と文明の終末を意味する」この恐ろしい現実を伝える文化遺産である。
原爆ドームは、核兵器の廃絶と世界恒久平和という、ヒロシマの願いを発信しつづける世界的なモニュメント
歴史
大東亜戦争(太平洋戦争)末期、1945年8月6日アメリカの爆撃機エノラ・ゲイが投下した原子爆弾「リトル・ボーイ」が広島の町を破壊した。
原爆ドームは取り壊しも検討されたが、被爆の惨状を後世に伝えるための保存運動が起こり、原爆ドームの永久保存が決定された。
1996年アメリカの強い反対があったものの、原爆ドームの世界遺産登録が実現した。
世界遺産検定公式過去問題集3・4級(2016年度版) [ 世界遺産アカデミー ] |
紀伊山地の霊場と参詣道(2004年文化遺産)‐資格試験受験者必見
日本の宗教文化の歴史を伝える文化的景観
│ 世界遺産学検定対策
場所
国→日本
地域→和歌山県が中心
対象地域
紀伊山地の霊場と参詣道(さんけいみち)
和歌山県を中心とした一大霊場
対象場所
吉野山(よしのやま)
金峯山寺(きんぷせんじ)
大峰山寺(おおみねさんじ)
吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)
吉水神社(よしみずじんじゃ)
金峯神社(きんぷじんじゃ)
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)
那智大滝(なちおおたき)
青岸渡寺(せいがんとじ)
補陀洛山寺(ふだらくさんじ)
那智原始林(なちげんしりん)
金剛峯寺(こんごうぶじ)
丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)
慈尊院(じそんいん)
大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)
熊野参詣道(くまのさんけいみち)
高野山町石道(こうやさんちょういしみち)
価値
・日本の宗教文化の歴史を伝える文化的景観。
・各建造物と自然環境が一体となった景観が形成されている。
・日本で初めて文化的景観が認められる世界遺産である。
重要語句
神仏習合→紀伊山地の霊場には、日本古来の神道と大陸伝来の仏教が融合した神仏習合の思想を見る事ができる。
修験道(しゅげんどう)→吉野や大峯に山岳修行者が集まるようになって修験道の聖地になった。