資格試験を突破する秘訣は、試験に出る所だけを勉強する。テキストや問題集を、そのまま全て学習する必要はありません。要点だけを的確に覚えて、テストに臨む事が求められます。 現在私は高校の社会科の教師として働いています。自身のスキルアップの為に、世界遺産学検定に挑戦する事を決めました。仕事がら、学習内容の要点を抜き出して、まとめる事を得意としております。自身が合格の為にまとめた資料をアップしていこうと考えています。
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世界遺産検定公式過去問題集3・4級(2017年度版) [ 世界遺産検定事務局 ] |
文化遺産と自然遺産の基本的な考え方
世界遺産条約→文化遺産と自然遺産をひとつの条約の下で保護している。
☆世界遺産の中の、文化遺産と自然遺産は登録の基準に違いはあるが、同じ条約下で規定している。
文化遺産について
アテネ憲章→1931年、歴史的建造物の維持や保存の重要性の基本的な考え方。修復方法は近代的な技術や材料の使用を認めていることが現在の世界遺産条約と大きく異なっている。
武力紛争の際の文化財の保存に関する条約(ハーグ条約)→1954年、ユネスコがオランダの、ハーグにて採択。国際紛争や内戦、民族紛争などの非常時の文化財保護に関しての基本的な方針について。
ヴェネツィア憲章→1964年、アテネ憲章を批判的に継承。アテネ憲章を引き継ぐ一方で、修復方法では、アテネ憲章とは異なる真正性という概念が示された。
真正性→建設当時の工法や素材を尊重する。
ICOMOS(イコモス)→1965年ヴェネツィア憲章の考え方に基づいて設立、主に文化遺産と扱う。
自然遺産について
自然遺産の保護に関する歴史は古い。
イエローストーン国立公園→1872年アメリカ合衆国、自然保護を目的に世界最初の国立公園となる。
IUCN(アイユーシーエヌ)→自然遺産を扱う。
世界遺産検定公式過去問題集3・4級(2017年度版) [ 世界遺産検定事務局 ] |
登録基準!世界遺産になるための条件はこれだ(現2017年)
世界遺産に登録される基準とは?
顕著な普遍的価値の評価基準として、10項目の登録基準が存在している。
文化遺産・自然遺産共通の登録基準(ⅰ)~(ⅹ)
文化遺産(ⅰ)~(ⅵ)
自然遺産(ⅶ)~(ⅹ)
両方の基準にまたがるものが複合遺産になる。
登録基準
登録基準(ⅰ)→人類の創造的資質を示す遺産
登録基準(ⅱ)→文化交流を証明する遺産
登録基準(ⅲ)→文明や時代の証拠を示す遺産
登録基準(ⅳ)→建築技術や科学技術の発展を証明する遺産
登録基準(ⅴ)→独自の伝統的集落や、人類と環境の交流を示す遺産
登録基準(ⅵ)→人類の歴史上の出来事や伝統、宗教、芸術と関係する遺産
登録基準(ⅶ)→自然美や景観美、独特な自然現象を示す遺産
登録基準(ⅷ)→地球の歴史の主要段階を証明する遺産
登録基準(ⅸ)→動植物の進化や発展の過程、独自の生態系を示す遺産
登録基準(ⅹ)→絶滅危惧種の生息域で、生物多様性を示す遺産
覚え方
頭の先から、下に向かって順番に番号を振り、そのイメージと連動させる。
(例)1は頭の天辺、頭の上で物事を創造する。
2はおでこ、おでこの上で、交流をする。
3は目、自分の目で証拠をしっかりと掴んでおく。
4は鼻、鼻の高さは、建築技術や科学技術の高さを証明。
5は口、俺の口はとても個性的なので、独自性を示す。
6はあご、あごが出ているのは芸術的。
7は首、首はとても美しい。
8は肩、肩の上に地球の歴史の段階がのっている。
9は鎖骨、鎖骨の隙間から動植物が出てきた。
10は胸、胸の中には多様な臓器が入っている。
覚え方は人それぞれ、しかし、この様に羅列された内容を暗記をするのは困難。体の箇所に番号をつけて、連動させて覚えると、暗記しやすい。
この様な方法で、私自身、徳川家1~15代将軍の名前を覚えた。
世界遺産条約について!根拠について知りたい方必見
世界遺産条約とは世界遺産に関する事が書かれた条約
8章に分かれられ、38条からなり、文化遺産と自然遺産を人類共通の財産として保護、保全する。
たいていのことは、この世界遺産条約で取り決めが決まっている。
世界遺産条約で決まっていること
・文化遺産や自然遺産の定義
・世界遺産リストと危機遺産リストの作成
・世界遺産委員会や世界遺産基金の設立
・遺産保護のための国内機関の設置や立法、行政処置の行使、国際援助など。
・世界遺産を保護、保全する義務や責任はまず保有国にある。
・世界遺産条約の締約国は国際社会全体の義務として、遺産の保護、保全に協力すべき。
・教育、広報活動の重要性が書かれ、世界遺産をこれから先も残していく事が求められる。
はじめて学ぶ世界遺産50 [ 世界遺産検定事務局 ] |
世界遺産って何?素朴な疑問にお答え
◎簡単に言えば、自分の代だけでなく、次世代にも伝えていきたいと思える様な大自然や建造物など
・文化遺産→建造物やその地域の文化を表す。
・自然遺産→手付かずの価値ある大自然など。
(例)原爆ドーム
第二次世界大戦が終わり、町が復興していく中、原爆ドームだけは終戦当時の原型をとどめており、その姿は原子爆弾の怖さやアメリカの戦争犯罪を訴え続けている。
↓
核廃絶に向けて、次世代に核兵器の恐ろしを伝える役割を果たしている。
(例)屋久島
太古の大自然が残る島、屋久島の特殊な環境によって、樹齢1000年以上の屋久杉が、世界でも類を見ない森を形成する。
↓
屋久島でしか見れない大自然を後世にも伝えていく。
「世界遺産リスト」に記載される条件
顕著な普遍的価値(Outstanding Universal Value)
→人類全体にとって、現在だけでなく将来世代にも共通した重要性を持つとされる価値
くわしく学ぶ世界遺産300 [ 世界遺産アカデミー ] |
シリアル・ノミネーションとトランスバウンダリーとは?世界遺産に登録されるテクニック
世界遺産に登録されるには、その価値を認めてもらわなければならない。
世界遺産に登録をする時に1つの建造物ではアピールが弱いので世界遺産化が難しい。
1つの建造物で世界遺産化が難しい時の裏技が存在している。
その方法が
↓
何個かまとめて世界遺産に登録を申請する。
これが
↓
シリアル・ノミネーションで、それが、他国にまたがっている場合がトランスバウンダリーである。
近年、このシリアル・ノミネーションで世界遺産化を目指す事例が多く発生している。
もちろん、何もつながりがない建築物ではなく、地域的、宗教、文化などの共通点が必要になる。
日本でもこのシリアル・ノミネーションが多く、例えば紀伊山地の霊場と参詣道がある。
紀伊山地一帯の山、神社、寺、道などが世界遺産に登録。
紀伊山地の場合は、日本の宗教文化の歴史というまとまりで登録されている。
良い点とて、文化財や自然の単発の価値だけを評価するのではなく、そのつながりも評価の対象になった事で、より世界遺産の価値に深みが出た事である。
問題点として、正直その基準が訳分からなくなってしまう事である。
世界遺産検定公式過去問題集3・4級(2017年度版) [ 世界遺産検定事務局 ] |